【エピソード】ハコベラ(春の七種)

ハーブのエピソード

ハコベラ

【名称】ハコベラ
【学名】Stellaria neglecta、Stellaria media
【別名】スズメグサ、ヒヨコグサ
【英名】chick-weeds

小鳥の大好物「ハコベラ」は、
ユーラシア大陸原産の、
ナデシコ科ハコベ属の二年草です。

* * * * * * * *

ハコベラにはいくつか種類がありますが、
一般に七草粥に入れられるのは、
 コハコベ(Stellaria media)
 ミドリハコベ(Stellaria neglecta)
の二種類で、
他によく見かけるものは、
ウシハコベ(Stellaria aquatica)という類種だそうです。

* * * * * * * *

平安時代の草本書 「本草和名」 に、
「波久倍良(ハクベラ)」とあるそうですが、
この漢字の意味はわかっていないということです。

「ハコベ」は「ハコベラ」が訛って変化した呼び名で、
漢字では「繁縷」という難しい字が充てられています。

これは、強く繁茂するという意味と、
茎の中に1本の維管束(縷)を持つということからつけられたということです。

属名のStellariaは、
ラテン語で「星」を意味します。

切込みの入った5枚の花びらをもつハコベラの花は、
10枚花びらがあるように見えます。
この様子から「星」にたとえたのでしょうか。

* * * * * * * *

別名のスズメグサ、ヒヨコグサや、
英名の chick-weeds をみてわかるとおり、
小鳥の大好物として、東西でよく知られた植物です。
たっぷり含むミネラルを、小鳥が補給するそうです。

* * * * * * * *

ハコベラは「血」に関しての効能が高いといわれています。

・歯茎の出血を止める
・歯槽膿漏の予防
・歯痛緩和
・産前産後の養生
・母乳の出をよくする

など。

* * * * * * * *

江戸時代の百科事典「和漢三才図絵」(1713年)に、
ハコベラを搾り、塩と混ぜて焼くことを7回繰り返し、
これで歯を磨くと良いということが書かれているそうです。

歯槽膿漏を防ぐ、古くからの知恵ですね。

* * * * * * * *

正岡子規の歌に、
「カナリアの 餌に束ねる ハコベかな」
というものがあります。

* * * * * * * *

ハコベラの花言葉は・・・
 愛らしい
 ランデブー

ランデブーとはちょっと意外。
小鳥のランデブーかな?

 

関連記事
七草粥
セリ
ナズナ
ゴギョウ
ホトケノザ
スズナ
スズシロ

このエントリーをはてなブックマークに追加
タイトルとURLをコピーしました