現在、嗜好品として愛用されているハーブティーの歴史を紐解くと、
古くは、薬としての存在価値の高いものでした。
何となく気分がスッキリしない
風邪の引きはじめでのどの調子がおかしい
など、
病気とはいえないまでも、心身が不調なとき、
ハーブはさまざまな効能を発揮して、私たちの体を助けてくれます。
ハーブティーをいただく場合、
フレッシュ(生のまま)を使用する
ドライ(乾燥させたもの)を使用する
という分け方ができます。
フレッシュハーブティーは生の植物ですから、
当然「旬」の時期があります。
青臭く感じるかもしれませんが、
そのハーブの持つ本来の香りを楽しむことができます。
ドライハーブティーは、季節を問わずにいただくことができます。
フレッシュハーブを乾燥・・つまりギュッと凝縮させたものなので、
使用量は、フレッシュハーブティーを淹れるときの1/3~1/2程度です。
ドライハーブティーを入れるときは、
ひとり分150ccくらいのお湯に対し、
小さじ1~2杯のドライハーブを使用します。
ポットにドライハーブを入れ、蓋をして2~3分蒸らします。
(蒸らしている間に上る湯気にも、ハーブの成分は含まれています。
そのため蓋をした方が良いのです。)
長く置くと苦味が出ることがあります。
また、煮出していただくのは、
煎剤(decoction)といって、「薬」として用いるものです。
この場合、味が苦くても、成分をしっかりと取り出していただきます。
※体に強い影響をあたえる場合があるので、
煮出して召し上がる場合には、アドバイザーの方などに相談しましょう。
対して、お湯を注いでいただくのは、浸剤(infusion)といいます。
ハーブは大きく、
リフレッシュ効果をもつもの
リラックス効果をもつもの
に分けることができます。
例えば、ローズマリーやペパーミント、レモンなどはリフレッシュの
グループに入ります。
頭をスッキリさせたい、これから仕事や勉強をする、というとき向きます。
カモミールやリンデン、ラベンダーなどはリラックスのグループ。
くつろぎタイムやお休み前に飲むと良いでしょう。